「父が亡くなったけど、どこの保険に入っていたか全然わからない…」
「保険証券も通帳も見当たらない!」
そんなときに頼りになる仕組みが「生命保険契約照会制度」です。
この記事では、2025年7月時点の最新情報をやさしくまとめました。
生命保険契約照会制度って何?
ご家族が亡くなったり、認知症などで判断が難しくなった際、その方が生命保険に加入していたかどうかを生命保険協会が42 社へ一括照会してくれるサービスです。
(生命保険協会加盟の国内生保42社が対象。共済や損保などは含まれません。)
1 人あたりの利用料は 3,000 円(税込)で、オンラインでも郵送でも申し込めます。
保険契約があった場合は「どの保険会社に契約があるか」 を教えてくれます。
(保障内容や金額までは出ません)。
どんなときに使える?
ケース | 具体例 | 利用できる人 |
死亡 | 親が亡くなったが保険の手がかりゼロ | 配偶者、子ども、孫など法定相続人や遺言執行者 |
認知症等 | 本人が重度の認知症で保険内容を確認できない | 成年後見人、親族(追加書類が必要) |
「まずは家の中を探す」「通帳の引き落としをチェック」などを試してから、本制度を“最後の手段”として使うのがおすすめです。
申し込み方法は2通り
オンライン申請 | 郵送申請 | |
流れ | ①ユーザー登録 → ②必要書類をスマホ撮影→ ③クレカ/コンビニ決済 | ①ユーザー登録→ ②協会から申請書が届く→ ③書類を返送→ ④コンビニ払い |
支払い | クレジットカード/コンビニ | コンビニのみ |
結果 | マイページに PDF 掲載 | 書面を簡易書留で受け取り |
入金後、およそ 14 営業日(約 2~3 週間) で結果が出ます。
スマホ操作に抵抗がなければ、手間も早さもオンラインが断然ラクです。
必要書類チェックリスト(死亡の場合)
1. 申請者(代表者)の身分証(免許証・マイナンバーカードなど)
2. 続柄がわかる戸籍謄本か法定相続情報一覧図
3.(戸籍で死亡日がわからないとき)死亡診断書のコピー
4. 相続人が複数いる場合は委任状(みんなの同意を一枚でまとめる)
書類はコピー提出で OK/原本は返却されません。
黒塗り(マスキング)指示も忘れずに!
結果が出たらどうする?
• 通知に載っている保険会社のコールセンターへ連絡 し、「照会制度を使った」と伝えれば必要書類を案内してもらえます。
• 保険金の時効は3年(簡保は5年)なので、わかったら早めに請求を。
• 万一「契約なし」の結果でも、照会料は戻りませんのでご注意を。
2026 年 4 月から料金アップに注意!
2026 年 4 月 1 日の申請分から
• WEB 申請:6,000 円
• 書面申請:7,000円
に変更予定です。
検討中の方は、なるべく 2026年3月末までに申し込むとお得ですよ。
“保険の道しるべ” を味方に
• 家族が亡くなった後でも「どこの保険?」を一括検索できる便利な制度
• 2025 年現在の利用料は 3,000 円、結果は約 3 週間
• オンライン申請が手軽で早い
• 2026 年春から料金アップ予定なので早めがおすすめ
エンディングノートで保険情報を家族と共有しておくと、照会制度を使わずに済むことも。でも、手がかりがないときは “最後の切り札” として活用してくださいね。
詳しくはこちらをご参照ください。