こんにちは。
非営利型一般社団法人ふたば相続・空き家相談センターの相談員のしのです。
空き家を手放す――
その決断に至るまで、きっといろんな思いや葛藤があったのではないでしょうか。
「両親が住んでいた家だから、簡単には処分できない」
「せっかくなら誰かに使ってもらえたら…」
そうしてようやく空き家バンクに登録したのに、何ヶ月経っても問い合わせが来ない。そんな状況に不安を感じている方も、少なくありません。
でもご安心ください
売れないのは、あなたの家に「問題があるから」とは限りません。
実は、空き家バンクで売れにくくなっている原因には、いくつかの共通パターンがあるのです。
この記事では、空き家の売却や相談などでサポートしてきた私たちの立場から、よくある6つの原因とその対策をまとめました。あてはまるものがないか、ぜひチェックしてみてください。
”売れない空き家”を何とかしたい方へ
空き家、募集中です!
ふたばに”お持ちの空き家”を譲ってください!
あなたの希望と空き家に合った形で再生します!
「空き家募集ではなく処分したい」という方も
まずはご相談ください!
▶ お電話でのご相談 ☎ 0120-767-133(フリーダイヤル)
原因1.希望価格が市場とかけ離れている
「思い入れのある家だから、できるだけ高く売りたい」
その気持ちはとてもよく分かります。
でも、築年数が古かったり修繕が必要な空き家の場合、相場より高めの価格ではなかなか買い手がつきません。最近は「安く買って自分でリノベーションしたい」という買主も多く、価格が高すぎるとそもそも候補にすら入らないこともあります。
また、買主は「物件価格+リフォーム・修繕費」の “総額”で予算を組むため、たとえ希望価格が相場内でも、修繕費が多くかかる物件だと割高に見えてしまうケースもあります。
修繕費とのバランスも含めて、見直してみると良いかもしれません。
対策
まずは現実的な相場を知ることが大切。地域・建物の状態・修繕の必要性・再建築の可否などを踏まえて、価格設定を見直してみましょう。
当センターでも“セカンドオピニオン”として
空き家の査定や価格のご相談を承っています
「この価格で本当に良いのか不安…」
そんな方は、お気軽にご相談ください。
▶ お電話でのご相談 ☎ 0120-767-133(フリーダイヤル)
原因2.写真や情報が足りない
空き家バンクに登録されている物件の中には、外観だけの写真しか載っていなかったり、間取りや設備情報がほとんど書かれていないものもあります。
これでは、せっかく物件に興味を持ってくれた人でも、詳しく検討する材料が足りず、選択肢から外れてしまいます。
対策
• 室内写真や間取り図をしっかり載せる
• 上下水道や駐車場の有無、構造、リフォーム歴など、買い手が気にするポイントをきちんと記載する
「情報が充実している物件は、それだけで信頼感が高まる」というのがポイント。
原因3.管理状態が悪く見える
草が伸び放題、郵便受けがあふれている、雨漏りの跡がある…。そういった見た目の印象で「手間がかかりそう」と思われてしまうと、せっかくの物件も見向きされなくなります。
対策
最低限の草刈りや清掃、郵便物の整理など、「ちゃんと管理されている家」という印象を持たれるよう意識しましょう。
常に手入れをするのが難しくても、せめて写真を撮影するタイミングでは庭や外観を整えておくのがおすすめです。内見の時点で草が多少伸びていたとしても、「草刈りをすれば写真のように整うんだな」と買主がイメージしやすくなります。
少しの手入れでも印象は大きく変わります。
まずは「管理されているように見せる工夫」から始めてみましょう。
原因4.立地や法的条件にハードルがある
たとえば駅から遠い、土地の形が悪い、道が狭い、そして「再建築不可」など…。こうした要素があると、買主の選択肢が限られたり、融資が受けられなかったりと、売却に影響することがあります。
特に再建築不可の物件は住宅ローンが使えないため、現金で購入できる方に限られてしまうというデメリットがあります。
対策
• 住居用以外の用途(倉庫・店舗・別荘など)も視野に入れる
• 隣地所有者への売却を検討する
• 条件整理や販売戦略は、空き家に詳しい専門家と一緒に進めるのが確実です。
原因5.掲載後に放置されている
空き家バンクは自治体が管理しているため、掲載後の情報更新があまりされないまま数ヶ月以上放置されているケースも少なくありません。買主にとっては「動きがない=売れ残り物件」という印象を持たれてしまいがちです。
特に再建築不可の物件は住宅ローンが使えないため、現金で購入できる方に限られてしまうというデメリットがあります。
対策
価格や情報を見直したり写真を差し替えるなど、定期的な更新を心がけることで、「この物件は動いている」と感じてもらうことができます。
原因6.空き家バンクだけに頼ってしまっている
空き家バンクは地域の空き家対策として有効な制度ですが、購入層が限定的で、物件の露出が限られているのが実情です。
実は、空き家バンクだけで売れる物件は一部に限られ、多くの場合は不動産会社や空き家専門業者との併用が効果的です。
対策
・ 他の不動産サイトや空き家専門メディアでの掲載も検討する
・ 空き家買取や活用相談を受けている専門機関や団体へ相談する
・ 賃貸や管理代行、寄付・解体といった別の道も視野に入れて検討する
「どこに相談すればいいのかわからない…」
そんなときは、当センターへぜひ一度ご相談ください。
空き家バンク以外の売却方法についても、中立的な立場で丁寧にアドバイスいたします。「このままで本当にいいのか?」と不安を感じている方は、まずはお気軽にご相談ください。