こんにちは。
非営利型一般社団法人ふたば相続・空き家相談センター相談員しのです。今日は身近であった相続登記のお話について書いていきたいと思います。
相続登記が義務化されて1年ちょっと経過しました
そういえば…と思い、母の実家の相続登記はどうなっているか聞いてみたところ、「やらなきゃいけないんだろうけれどねぇ」という返事でした。
「相続登記義務化されたんだよ?」
「そうなんだ?」(他人事)
「相続登記しないと10万円の罰金(正確には過料)だよ?」
「そうなんだ」(他人事)
「不動産1つで1人につき10万円だよ?」
「へぇー」(他人事)
「…相続登記って分かる?」
「正直、よくわかんない」
「相続した不動産の名義変更のことだよ。2027年3月31日までに名義変更していなかったら1つにつき1人10万円の過料だよ」
「ええええええ?」(やっと理解)
「相続登記」だけでは「相続した不動産の名義変更」だということが分かっていなかったようです。
母の実家は農家だったため、土地が20筆近くあるので、
「じゃあそのまま放置していたら、母一人だけで最悪200万円の過料だよ」
というと、とても驚いていました。
相続人も多いので、今度の夏の法事のときにでも話し合うとのことでした。
実はコレ、意外と多いんです
私の友人数名にも聞いてみたところ「自分自身や親が相続登記義務化の対象であるにもかかわらず、対象だと思いもしなかった」という人が100%!
「兄弟(他の相続人)が名義変更やってくれていると思う!」
という友人もいましたが、相続登記をするには遺産分割協議書を作って印鑑証明も提出したりしないといけないので、知らないうちにやってくれているということは基本的にはありえません。
相続登記をしないままにしていると、罰金だけでなく、もっと大変なことになりかねません。たとえば、相続した家を失ってしまったり、売りたいのに売れなくて困ってしまったり、相続人が増えて意見が合わずどうにもできない…といったケースも実際にあります。
あなたの不動産は大丈夫?確認してみましょう
「もしかしたら相続登記したかも?」と不安な方は、一度、登記簿を確認してみてくださいね。もし現在の所有者が亡くなった方(被相続人)の名前のままだったら、まだ相続登記は済んでいません。
登記簿の確認方法がわからない場合は、法務局に問い合わせるか、ぜひ当センターの無料相談をご利用ください。相続登記の義務化の対象になるのかどうか、ご自身のケースが不明な方も、お気軽にご相談ください。